私が韓国の方で一番最初に知ったのは、写真家でありフラワーアーティストの高橋永順(たかはし えいじゅん)さんでした。
大学生の頃、よく寄り道していた名古屋の本屋で、ふと一冊のきれいな花の本に手を伸ばしました。それが高橋永順さんの写真集。
ページをめくると、そこにはこれまで見たことのないような、ダイナミックで自然な花の生け方が広がっていました。
花の色合わせも直感的で自由。
その瞬間、花の世界の奥深さと可能性に心を奪われ、胸がときめいたのを今でも鮮明に覚えています。
後になって、その本の著者・高橋永順さんが韓国の方だと知りました。
日本の花の表現とも、西洋のフラワーデザインとも少し違う――。
その独特の感性と存在感に「不思議な魅力」を感じたのです。
その後、私は高橋永順さんの写真集を何冊も買い集めるようになりました。
「花ってこんな風に活けることができるんだ」
そう思ったのがきっかけで、次第にフローリストという世界に関心を持つようになりました。
学生生活の中で、花と深く関わる時間を持てたことは、私にとって大切な経験となりました。
高橋永順さんの花の表現と出会ったことは、単なる趣味や学びにとどまらず、
「美しいものに心を開く」きっかけとなりました。
花は生きていて、色や形や香りを通して、その瞬間の気持ちや記憶と結びついていきます。
私にとって高橋永順さんは、そんな「花と心をつなぐ扉」を開いてくれた存在なのです。
花の本は「飾るためのガイド」でもありますが、それ以上に「心を映す鏡」のような存在だと思います。
高橋永順さんの写真集は、そんな花の力を存分に伝えてくれる一冊ばかり。
もし花やフラワーデザインに興味がある方は、ぜひ手に取ってみてください。
ページをめくるたびに、新しい花との出会いが待っています。
今生きていることがいちばん幸せ。そう思って、目の前に集中して
40代、50代、60代……いつからだって出発できる
引用元:LEE :81歳の今も花と共に生きる
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